<新日本:G1クライマックス>◇最終日◇15日◇東京・両国国技館◇観衆1万1000人

 初めて外敵を優勝させてしまった準優勝の棚橋弘至(33)は、新日本のエースとしての責任感をにじませた。小島が手術したばかりの左ひじを非情なまでに攻撃し、敵の必殺技ラリアットを繰り出す右腕にドラゴンスクリューを仕掛けて追い詰めたつもりだったが、最後は結局ラリアットに沈んだ。07年大会以来のG1制覇を逃し「エースとして恥ずかしい。G1の20年で初のフリーの選手に優勝させてしまった。これは戦犯だな」と悔しがった。