WBC世界スーパーバンタム級王者西岡利晃(34=帝拳)が、週1回「ノーグローブデー」を導入して5度目の防衛戦に臨む。10月24日の同級1位ムンロー(英国)戦を1カ月半後に控えた9日、都内の帝拳ジムで約2時間、グローブを最後まで着用せずにシャドーボクシングや筋力トレーニング中心の練習を行った。

 今回から毎週木曜日はグローブを着けず、軽めの調整に徹している。試合が決まったボクサーがグローブをはめずに練習するのは異例のことだが、葛西トレーナーは「オーバーワークが怖い。(週中の木曜日は)疲れが一番たまりやすいし、リフレッシュも兼ねて」と説明した。この調整法導入後、7日に初めてスパーリングに臨んだ西岡は「問題なかった」と笑顔。「1日やらないと、かえって別の日にいい練習ができる。順調です」とV5への視界は良好のようだ。【浜本卓也】