全日本は14日、3冠ヘビー級王者諏訪魔が10日の後楽園大会で客席にマイクを投げた行為について謝罪と厳重な処分を発表した。メーンで登場した諏訪魔は河野と組んで真田、征矢組と対戦。体固めで征矢を下し、マイクで「これから新しい全日本をつくっていきます」と新世代軍の躍進を誓った。ところが征矢から突然の同軍離脱表明。仲間の意思を尊重した諏訪魔は同軍の解散を宣言したが、そのドタバタぶりに手厳しいヤジや非難が続いたため、観客席にマイクを投げ捨てていた。

 マイクは幸いファンに直撃せずに負傷者は出なかったが、全日本は諏訪魔の行為や態度を問題視。週末から週明けにかけて上層部で話し合い、諏訪魔に対して厳重注意と3カ月間の減給処分(30%)を決定した。レスラーに対しての減給処分は極めて異例となるが、全日本は「負傷者がいなくても、重大に受け止めなければならないこと」と説明した。また文書で「弊社所属諏訪魔選手の行為、態度につきまして、ファンの皆様ならびに関係各位の皆様に大変なご迷惑をおかけし、また不快な思いをさせてしまいましたことを、深くおわび申し上げます」と謝罪した。