<ボクシング:WBA世界スーパーフェザー級タイトルマッチ12回戦>◇20日◇さいたまコミュニティアリーナ◇観衆5800人

 WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志(30=ワタナベ)がTKOで2度目の防衛に成功。同級5位ロイ・ムクリス(23=インドネシア)を開始から圧倒し、5回2分27秒、右フックに6連打を重ねてリングに沈めた。

 挑戦者のムクリスが、内山の豪打に左のほお骨を骨折した。5回に右フックからの連打を浴び、TKO負けした後も起き上がれず、担架で救急車に乗せられ、埼玉県内の病院へ。CTスキャンでは脳に異常はなかったが、左ほお骨骨折の診断。「痛い」と訴えていたあごについては、21日再検査する。7月末に、マネジャーだった義兄のテムジン・ランビン氏がB型肝炎のため30歳で急死。亡き恩人にささげる勝利を誓っていたが、厳しい結果が待っていた。