WBA世界スーパーフェザー級王者内山高志(30=ワタナベ)が、海外防衛戦を容認する考えを示した。同級5位ムクリス(インドネシア)を5回TKOで下した2度目の防衛戦から一夜明けた21日、都内で会見を行い、次期防衛戦での海外開催について「会長が言えば『分かりました』と準備するだけ」と話した。V3戦は来年1月にWBAからの指名試合になる公算が大きく、暫定王者ソリス(メキシコ)との統一戦が最有力。ソリス陣営とは今回の試合で交渉が決裂しており、次戦も難航する可能性はある。仮に入札となれば敵地開催もあり得る。

 内山は2度の防衛戦を地元埼玉で行い、3度目も日本開催を希望しているが、「ゆくゆくは世界のトップ舞台でやれたら。実力を安定させて声を掛けられる王者になりたい」と世界進出も見据えている。渡辺会長も「パンチ力は世界の一流より強い。世界の現場に持って行けるかどうかも私の仕事」と自信を持っている。敵地での試合も「下見で行った方がいいですよね」と話す程度。9月下旬に女子世界戦でメキシコへ向かう渡辺会長に、現地の衛生面のチェックを依頼していた。