WBC世界スーパーバンタム級王者西岡利晃(34=帝拳)が王座奪取時の原点に立ち返った。24日の西岡の5度目の防衛戦(東京・両国国技館)の前座戦に出場する外国人4選手が19日、都内ジムで練習を公開。西岡は08年9月15日に同会場で王座を奪取した“盟友”のWBA世界ミニマム級王者ローマン・ゴンサレス(23=ニカラグア)と再会した。

 西岡は練習を終えたゴンサレスと、更衣室で偶然出くわした。「一緒の日に世界戦ができてすごいうれしい。お互い取った日が同じなので」。2年前、5度目の世界挑戦だった西岡は「捨て身」の言葉を胸に、ナパーポン(タイ)との暫定王座決定戦に臨んだ。

 一方のゴンサレスも20戦全勝のホープとして来日し、V7中の王者新井田に挑戦。2人そろって勝利し、初めて世界王座をつかんで今に至っている。「いちばん印象に残っている試合ですね」。

 今回、西岡は最強挑戦者の同級1位ムンロー(英国)とのV5戦、ゴンサレスは2階級制覇を懸けロサス(メキシコ)とWBAライトフライ級暫定王座決定戦に臨む。同日同会場で大一番を迎える吉兆に、西岡は「お互いに最高のものを見せたいし、見せます」と言った。【浜本卓也】