総合格闘家・石井慧(23=アイダッシュ)のK-1デビュー戦は、「総合格闘技ルール」で行われることになった。K-1の谷川貞治イベントプロデューサー(EP)は27日、K-1

 MAX決勝戦(11月8日、東京・両国国技館)で、石井とアンズ“ノトリアス”ナンセン(27=ニュージーランド)のスーパーファイトを正式に発表した。当初、石井の強い希望を受けて、立ち技のK-1ルールで検討していたが、最終的に総合格闘技のDREAMルールを採用した。

 石井は打撃強化のため、K-1ルールでの試合を希望していたものの、格闘家デビューして5試合と実戦経験が浅いことから、現地のトレーニングスタッフらから「(総合ルールで)場数を踏んだ方がいい」と説得され、しぶしぶながら了承したという。米ロサンゼルスのジムでトレーニング中の石井はこの日、所属事務所を通じて「本当ならばK-1ルールで戦いたかったですけど、残念ながら総合ルールになりました」とコメントした。

 もっとも希望通りはいかなかったが、本人は「立ち技ルールのつもりで戦いたいです」と、あくまで打撃勝負を宣言。相手は元WKBFキックボクシング王者だが、立ったまま真っ向から殴り合いを挑む決意に変わりはなかった。

 谷川EPも今後は石井の熱意には応えていくことを示唆した。「K-1でやる気があるみたいなので、来年のWORLD

 GPでアーツとかレバンナと戦ってもらえればと思う。その調整は全力でやっていく」。ナンセン戦の結果や内容が、今後の石井の方向性を決める大きな役割を持つことになりそうだ。石井は11月2日にも帰国する予定で、その後は国内で最終調整に入る。【森本隆】