<プロボクシング:日本スーパーバンタム級タイトルマッチ10回戦>◇2日◇東京・後楽園ホール◇観衆2000人

 日本スーパーバンタム級王者芹江匡晋(まさあき、27=伴流)が左ひざ靱帯(じんたい)断裂のアクシデントを乗り越え3度目の防衛に成功した。2日、東京・後楽園ホールで同級6位長井祐太(29=勝又)と対戦。特例でテーピングして試合に臨んだ。5回に長井がパンチで左目上から出血し続行不可能、5回2分23秒でTKO勝ちした。芹江の戦績は18勝(8KO)3敗。

 勝利の瞬間、芹江は人目もはばからず泣き崩れた。左足がほとんど動かせない状況で「手の届く範囲でボクシングをするしかない」と腹をくくり、右を放ち続けた。「気持ちだけはと思っていた。勝てたことが夢のよう」。