<プロボクシング:東洋太平洋スーパーライト級タイトルマッチ12回戦>◇6日◇東京・後楽園ホール◇観衆1500人

 東洋太平洋ダブル王座戦が6日、東京・後楽園ホールで行われた。同スーパーライト級王者佐々木基樹(35=帝拳)はゲイスラー(インドネシア)の挑戦を7回1分7秒KO勝利で退け初防衛成功。同フェザー級王者松田直樹(34=帝拳)は初回に偶然のバッティングを受けて左目上から出血する不運に見舞われ、挑戦者アリビオ(フィリピン)に6回55秒でKO負けしV2に失敗した。戦績は佐々木が35勝(22KO)8敗1分け、松田が33勝(13KO)9敗4分け1無効試合。

 序盤こそ距離を取って様子を見ていた佐々木だが、最後は強烈な左フック一発でゲイスラーから10カウントを奪った。快勝で初防衛を決めた佐々木は「左フックがきれいに入り過ぎちゃった」と照れ笑いを浮かべた。先月27日に35歳になり「残り時間は少ない。(東洋太平洋王座を)防衛するためじゃなく世界戦のためにやっています」と、2度目の世界挑戦への思いをあらためて口にしていた。