<プロボクシング:WBC世界スーパーフェザー級王座戦12回戦>◇26日◇愛知・日本ガイシホール

 元WBC世界フェザー級王者粟生隆寛(26=帝拳)が、王者ビタリ・タイベルト(28=ドイツ)を3-0の判定で破り、日本人ボクサーとしては史上7人目の2階級制覇を成し遂げた。

 王座陥落したタイベルトはアクシデントを敗因にした。2回に利き手の右手甲を痛めた。「手のケガのせいでしっかり戦えなかった」。以降は満足なパンチを出せず、3回にはキャリア初のダウンも喫した。6、8回には左目の上もカット。ただ「粟生には前に出てくるプレッシャーと、ハートの強さがあった」と新王者をたたえ「日本は本当に良い国。もう1度万全な状態で粟生と戦いたい」と再戦を望んだ。