WBC世界スーパーバンタム級王者西岡利晃(34=帝拳)が最優秀選手賞を史上最年長で受賞した。28日、都内で行われた10年度のボクシング年間表彰選考会で、今年2度の防衛に成功しV5中の西岡が初選出された。34歳でのMVPは07年度の内藤大助(宮田)の33歳を抜いて史上最年長になる。

 最優秀選手に初選出された西岡は「実力で評価されるべき賞と思っていたのでうれしい」と素直に喜んだ。4月にバンゴヤン(フィリピン)を5回TKOで下して初防衛から4連続KO勝利を達成し、10月には最強の挑戦者といわれたムンロー(英国)との指名試合で判定勝ちしてV5。内容の濃い世界戦で進化を続ける34歳は、史上最年長でMVPを受賞した。「完成度の高いボクシングを目指してきた。少しは近づけたと思う」と進化への手応えを口にした。「来年は(最年長MVP記録を)更新できるようにしたい」と2年連続受賞を視野に入れていた。