WBA世界スーパーバンタム級王者の李冽理(28=横浜光)が23日、ファイタースタイルでの初防衛戦KO勝利を誓った。横浜市内で、31日の下田昭文(帝拳)戦(有明コロシアム)へ向けた公開練習で、従来の足を使ったアウトボクシングに加え、接近戦での強烈な連打を披露した。

 計250回のスパーリングをこなしてきた李は「KOで勝つ。100%の自信がある。(試合を)途中で終わらせるということは、自分から打ちに行くということ」と言い切った。08年に死去した横浜ジムの関光徳前会長から直接指導を受けた右利き最後の弟子。「名刀正宗」と呼ばれた恩師の強打をほうふつさせる戦いを見せる。

 王座を獲得した昨年10月のプーンサワット・クラティンデーンジム戦とは打って変わりそうな初防衛戦。帝拳の浜田代表は「常に打てるフォームになっている」と分析。下田担当の葛西トレーナーも「パンチ力がついている」と警戒を強めた。【山下健二郎】