WBC世界スーパーバンタム級王者の西岡利晃(34=帝拳)が2日、都内で行われた史上初の日本人王者3人同時防衛戦「3大世界戦」(4月8日、東京・両国国技館)の発表会見に出席。マウリシオ・ムニョス(25=アルゼンチン)と対戦する。

 スーパーバンタム級王者の西岡は「地に足を着けたボクシング」で6度目の防衛を狙う。昨年10月のムンロー(ドイツ)以来となる防衛戦で、WBC中南米同級王者のムニョスを迎え撃つ。相手は、帝拳ジムの西岡担当・葛西トレーナーが「身長が高くてリーチもある。接近戦での連打が怖い」と警戒する右ボクサーファイター。それでも西岡は、テーマを「究める」に設定した。

 あくまで進化の過程で迎える一戦として、自分自身のボクシングを追究する。「変則的な相手をどうさばいて仕留めるか。下半身は地面に根付いた感じで、腕や腰でパンチを当てる。もう少しパワーアップしてもいい」と課題を挙げた。走り込みやスパーリングも、試合日から逆算して計画を立てるなど油断はない。