<プロボクシング:WBC世界ミニマム級タイトルマッチ12回戦>◇11日◇神戸ワールド記念ホール

 歴史を塗り替えた。プロ7戦目で世界初挑戦したWBC世界ミニマム級10位の井岡一翔(21=井岡)が、王者オーレドン(25=タイ)と対戦。2度のダウンを奪い、5回1分7秒TKO勝ちした。辰吉丈一郎、名城信男の持つ世界王座獲得の国内最速記録(8戦目)を更新した。

 井岡が東農大時代に英語を教わった千葉剛教授(英文学)も、教え子の世界戦勝利を喜んだ。同教授はレッドソックス松坂を教科書に取り上げるなど、スポーツ通でも知られる。この日はテレビ観戦し「大学1年を終えた時に『プロになりたいのでやめます』とあいさつに来まして。それなら世界チャンピオンになれと励ましました。実現してうれしい」と喜んだ。