プロボクシング元WBA世界フライ級王者の坂田健史氏(31)が27日、東京都稲城市議会議員選挙(4月17日告示、同24日投開票)に無所属で立候補する考えを明かした。今年1月に現役を引退。この日、今後の去就について都内で会見し「(現役時代の)苦しい時期にも市民の皆さんから温かい励ましをいただいた。恩返しができれば」と出馬表明した。

 稲城市は志江(ゆきえ)夫人の地元で、坂田氏も結婚を機に05年から在住。出身地・広島の知人が町議会議員を務めながら、子どもたちにボクシングを教えて地域振興に貢献していることに影響を受けた。同氏は立候補にあたり(1)議会のスリム化(2)行政職員の削減(3)スポーツによる市の活性化、市民の健康促進を公約に掲げ「市民の負担を軽減しながら効率よく運営できると感じている」という。

 坂田氏は選挙戦とともに4月以降、専大2部(夜間部)商学部マーケティング学科に進学。引き続きボクシング界にも身を置き、現役時代に所属した協栄ジムで後進を指導する予定だ。