アマチュアボクシングの女子全日本選手権が10日、藤沢市の神奈川県立体育センターで開幕し、お笑い芸人南海キャンディーズのしずちゃん(山崎静代=32)が、戦わずして2階級王者になった。この日に予定されていたミドル級(リミット75キロ)にエントリーしたものの、出場者は自分1人。そのため、午前に行われた計量をパスしただけで、同級の認定王者になることが決まった。

 しずちゃんは昨年、ライトヘビー級で出場登録したが、他の出場選手がおらず、認定王者になっていた。今年は7月のアジア大会選考にも影響する大会だっただけに、実戦で実力を試したかったところだが、またしてもかなわなかった。大会関係者によると、しずちゃんは計量後、残念そうな様子で会場を歩き回っていたという。しずちゃんは13日の大会最終日に、技能認定のため別の階級の選手と公開スパーリングを行う。