WBA世界バンタム級王者の亀田興毅(24=亀田)が、世界的デザイナーによる特製「復興ガウン」を身にまとい、初防衛戦のリングに上がる。7日に大阪府立体育会館で同級14位ダニエル・ディアス(27=ニカラグア)とのV1戦を控えた2日、都内の病院で予備検診を受けた。有名ブランド「MICHIKO

 LONDON」で知られるコシノ・ミチコ氏がデザインしたガウンで入場することが判明。背中には「復興」の文字を入れ、東日本大震災の被災者に亀田パワーを届ける。

 「復興~大阪の力を被災地へ~」と題した初防衛戦に臨む興毅が、同郷の世界的ファッションデザイナーの協力を得た。3月中旬に発足した自らの南大阪後援会を通じ、コシノ・ミチコ氏と知り合った。東日本大震災の復興支援という意図に賛同してもらい、入場ガウンのデザインが決まったという。これまでガウンなどのデザインは亀田一家を中心に考案してきた。初の試みに興毅は「ド派手に入場したいな」と歓迎した。

 カラーベースは興毅が好きなブラックで、背中に「復興」の漢字が刻まれる。また「大阪のおばちゃん」をイメージさせるような、ピンクのヒョウ柄も入るという。天下茶屋出身の興毅、岸和田出身のコシノ氏の「合体」にふさわしい、大阪発信の復興支援を強調するガウンになりそうだ。

 震災後は亀田家を挙げて支援に力を注いできた。飲料水や灯油200リットルを被災地に送った。世界チャンピオン会の活動として渋谷での募金活動にも参加。先月2日に沖縄で行われた弟大毅の試合では募金活動も続けた。予備検診後は「大阪から力を届けたい」と宣言した。【藤中栄二】