WBC女子世界ライトフライ級王者の富樫直美(35=ワタナベ)が7日、6度目の王座防衛後に東日本大震災の被災地で復興支援活動を行う考えを明かした。今日8日に同級11位のジュジース・ナガワと対戦する。この日、試合会場での前日計量をリミットの48・9キロで1発クリアした富樫は「すぐに(被災地へ)行きます。私に王者としての発信力があるのならば、アクションを起こすことが大事」。

 普段は都内のNTT関東病院に勤務する現役の助産師。今秋には日本看護協会の災害支援ナースに登録する考えで「医療従事者や自衛隊員の方など、被災者を支援している方のケアも必要だと思う。現状を直接、見聞きして感じたい」という。日本プロボクシング協会所属の女子選手で史上最多6度目の王座防衛戦。自身の使命を自覚して、約2年ぶりとなる後楽園ホールのリングに立つ。【山下健二郎】