<ノア:東京大会>◇8日◇有明コロシアム◇4400人

 GHCヘビー級王者の杉浦貴(40)が、鈴木みのる(42)を破って11度目の防衛に成功。殴り合いで両者失神寸前となったが、最後は杉浦が五輪予選スラムから体固めで3カウントを奪った。

 杉浦が王者の意地を見せた。東日本大震災発生当初、「プロレスをしている場合か」と心情を吐露。この発言を鈴木に「そんな王者はいらない」と切り捨てられた因縁があった。その後も挑発を無視してきたが、最後はマット上で決着をつけた。「意地の張り合いだったけど、試合が終わればノーサイド。こんな時期にプロレスができることを感謝したい」と笑顔を見せた。これで小橋の13度に、あと2度と迫る11度目の防衛。13日からの欧州遠征でも防衛戦を行うつもりだ。