国内最速7戦目で世界王座を獲得したWBCミニマム級王者・井岡一翔(22=井岡)が「家族の力」で東京進出を成功させる。13日、大阪市内で会見。初防衛戦を8月10日に東京・後楽園ホールで同級1位ファン・エルナンデス(24=メキシコ)と行うと発表した。

 “聖地”後楽園ホールは東農大時代に10戦10勝と相性がいいリングだが、プロでは8戦目で初登場。「やりがいのある場所」としながらも、地元を離れての調整には「やったことないんで、どうなるか」と不安も。そこで叔父で元世界王者の弘樹会長(42)は「一翔のお母さんがつきっきりでサポート」との考えを明かした。

 弘樹会長も現役時代、遠征には自らの母親を“同伴”させ、減量食を作ってもらったという。宿舎は台所付きホテルか、短期賃貸マンションを検討中という。「周りの方々にサポートしてもらって頑張りたい」。試合はテレビ中継される予定。11連勝中の指名挑戦者を撃破し、全国に実力をアピールする。【大池和幸】