元日本スーパーライト級王者の小野寺洋介山(30)が、出身地の宮城県気仙沼市にボランティアとして何度も通い、救援物資の運搬や炊き出しに取り組んでいる。今回は6度目の被災地入りで、埼玉県の近所に住む友人のイタリア料理シェフ峯岸康博さん(38)と2人で約200食の炊き出しを行った。

 「震災から約3カ月。がれきの撤去などで街並みは随分と片付いてきたけど本格的な復興はこれから。自分に何ができるのか。何をすればいいのかを考えながらこれからも支援を続けていきたい」。

 今年1月に故郷を宣伝する「みなと気仙沼大使」に任命され、震災のあった3月11日は30歳の誕生日だった。「この日は決して忘れられない、忘れてはいけない日になりました」。21日には、交流のある埼玉や東京の美容師約20人を連れて一緒に避難所などを回る予定だ。【松本久】