WBC世界ライト級王座に挑戦する佐々木基樹(35=帝拳)が「負けたら引退」を決意した。25日(日本時間26日)にメキシコ・コスメルで同級王者ウンベルト・ソト(31=メキシコ)に挑戦する。18日にメキシコに出発した佐々木は「ここで負けたら、言い訳はしないです。きれいさっぱり引退します」との心境を言葉にした。35歳7カ月で迎える2度目の世界挑戦となるだけに退路を断った。

 日本人の海外での世界王座奪取は92年4月、平仲明信がメキシコ市でWBA世界スーパーライト級王座を獲得して以降、約19年間ない。同じメキシコで不名誉記録ストップの期待もかかる佐々木は「何かの巡り合わせ。勝つお膳立てはできている」と劣勢の下馬評を覆す自信を示した。