来月8日にWBC世界ユース・バンタム級タイトル戦(福岡・九電記念体育館)を控える同級王者の亀田和毅(19=亀田)がWBC会長肝いりの初防衛戦に臨む。フィリピン同級6位ボーイ・ドンディー・プマール(21)とのV1戦に向けた合宿を終え、メキシコから29日に帰国。先月30日、WBCホセ・スレイマン会長から80歳を祝う誕生日パーティーに招待され、同会長に「日本で初めて認められて開催されるユース王座。勝ってこい」と激励を受けたことを明かした。

 そのパーティーの数日前にはWBC主催のもと和毅出席でユースタイトル戦の日本初開催を発表する会見も開いてもらった。メキシコ報道陣にも取材を受けた和毅は「ユース王座を最初に日本にやるからには、ええ試合せんとな。チケット買うてくれた人に喜んでもらえる試合をしたい。必ずKO勝利」と意気込んだ。

 来月12日に20歳の誕生日を迎える和毅にとって、このタイトル戦が10代最後の試合となる。試合順も初のメーン。節目の一戦とも言えるだけに「10代最後やから、気持ちのボクシングをしたい」と盛り上げる意欲を示した。【藤中栄二】

 ◆WBC世界ユース

 世界王座挑戦が期待される若手にチャンスを与えるため99年に創設。挑戦資格は18歳以上、23歳以下。王者は24歳を過ぎても1試合だけ防衛戦が可能。ただ海外では年齢資格を守らずに試合が行われたり、明確な挑戦資格もない点が問題視され、国内では認められなかったが、今年4月の日本プロボクシング協会の理事会で条件付きでの日本開催が認められた。