WBA世界スーパーバンタム級王者下田昭文(26=帝拳)が、全米生中継の超VIP待遇で初防衛戦に臨む。9日(日本時間10日)の米アトランティックシティーでの同級1位リコ・ラモス(24=米国)とのV1戦を控え、6日(同7日)に米ニューヨークのホテルで会見し「自分の持っているすべてを懸けて熱く、強く戦って、必ずベルトを持って帰ります」と意気込んだ。

 試合地ではないニューヨークでの会見が注目の高さを証明している。挑戦者ラモスは19勝全勝で、米国軽量級で期待のホープ。米最大のペイテレビHBOで全米生中継されることも決定した。会見後は豪華リムジンで2時間かけてアトランティックシティーに移動。7日(同8日)にも同地で会見が予定されるほど、米国内で注目を集めている。

 下田はアトランティックシティーの宿舎に到着後、施設内のジムで体を動かした。ラモスと初対面して並び立ち、自分が6センチ高い身長差をあらためて確認。「この時期にこれだけ動けて元気があるのは初めて」というほど調子も良い。会場のボードウォークホールは過去にマイク・タイソンらも試合を行った。「米国で防衛できれば日本人初。運命を感じる」と下田。全米に強さと名前をアピールする意気込みだ。【藤中栄二】