9日(日本時間10日)に日本人初となる米国本土(アトランティックシティー)での防衛戦を控えたWBA世界スーパーバンタム級王者下田昭文(26=帝拳)が力強い援軍を得る。次兄洋文さん(33)と、下田と幼なじみの応援団長・小笠善人さん(26)らが8日、米国に向けて出発。支援者ら100人の応援メッセージが入った日の丸旗を持参した洋文さんは「応援に行けないみんなの願いが詰まっている日の丸を手渡します。ぜひ初防衛戦の力にしてほしい」と、実弟の底力に期待を寄せた。

 援軍を待つ下田は7日(同8日)、会場のボードウォークホール周辺を散歩し、体調を整えた。無敗挑戦者の同級1位リコ・ラモス(24=米国)との初防衛戦に向け、気持ちを高揚させた下田は「調子も良いのであとは計量を待つだけです」と8日(同9日)の前日計量を待ち望んでいた。