昭和から平成にかけてのプロレスを盛り上げた黄金カードが、札幌でもよみがえる。長州力(59)藤波辰爾(57)初代タイガーマスクが立ち上げた「レジェンド・ザ・プロレス」が9月29日の函館から道内で3大会を開催する。30日の札幌(札幌テイセンホール)では、「名勝負数え歌」と呼ばれた長州対藤波のシングルマッチが行われる。29日、長州自らが札幌を訪れ大会をPRした。

 2人の対決は1月の東京、5月の大阪、9月23日に予定されている名古屋に続いて、レジェンド立ち上げ後4度目。札幌では84年7月以来になる。同年2月の札幌でのシングル対決では藤原喜明がリングに入場する長州を襲撃し、不成立になるというプロレス史に残る事件もあった。今大会ではその藤原も参戦する。長州は「札幌では常に何かが起きたという印象がある。(藤波には)東京、大阪と負けているので、借りは返したいね」と話す。

 38年間のレスラー生活で北海道は何度も訪れており、道産子顔負けの一面も。「北海道出身の人より知っていると言われることもある。斜里から摩周湖の表と裏の風景が見えるでしょう。あれは最高。ガイドの仕事もできる」。来年は九州、東北でも大会を計画している。「北海道では地方の町を回りたいね」と、プロレスへの情熱は革命戦士と呼ばれたかつてのままだ。