WBC世界ヘビー級王者ビタリ・クリチコ(40=ウクライナ)が防衛10回を花道に引退する可能性が出てきた。10日(日本時間11日)にポーランドで元世界2階級制覇王者トマス・アダメク(34=ポーランド)との7度目の防衛戦を控えた8日(同9日)、クリチコを指導するフリッツ・スドゥネク・コーチが「ビタリはあと2~3試合戦い、その後は考えていない」と明かした。もっともクリチコ本人はアダメク戦だけに集中しており「次の試合で88%という私のKO率を上げることになる」と豪語し、V7防衛の成功に自信をみなぎらせた。現在、実弟のウラジミール(35)がWBA、WBO、IBF3団体統一ヘビー級王者。兄弟で主要4団体のヘビー級ベルトを独占している。