ボクシングWBC世界ミニマム級王者の井岡一翔(22=井岡)が、スイッチを世界戦モードに切り替えた。年末の2度目の防衛戦に向けて18日、沖縄合宿を開始。「次の試合に向けて、徐々にペースを上げていく。沖縄では走り込んで下半身とスタミナを鍛える。ボクシングの技術とスピードを磨くための基礎を作りたい」。出発前の関西空港で意気込みを語った。

 国内最速7戦目で世界王者となり、初防衛成功により知名度が上昇。「サインや握手を求められたりすることが多くなった」。テレビのバラエティー番組にも引っ張りだこ。ここ2カ月間は収録のために地元大阪と東京を10往復近くしたが、今は出演依頼を断って練習に専念している。沖縄から大阪に戻った後は和歌山・白浜で2次合宿を予定。「今は相手のことより自分のことに集中したい。気を抜かずにやっていく」と話した。【大池和幸】