WBC世界スーパーバンタム級王者・西岡利晃(35=帝拳)が5日、8度目の防衛戦について3階級王者ノニト・ドネア(29=フィリピン)戦以外は考えていないことを明かした。この日、都内の帝拳ジムで始動。「試合するならドネアしかいない」と「最強王者」だけを標的にした。

 昨年11月、日本人世界王者で初めて本場の米国で7度目の防衛戦に成功した。7月には36歳になる。残された現役の時間は長くはない。とにかく強い選手と防衛戦をしたい。今の西岡には昨年2月、長谷川をKOしたモンティエルを失神KOに追い込むなど「最強王者」の呼び声が高い3階級王者ドネア戦しか眼中になかった。

 ドネアは2月4日に4階級制覇を懸けWBOスーパーバンタム級王座決定戦(米テキサス州)を行う。ドネア勝利なら5月にも団体統一戦の実現を目指す。西岡は「軽量級の頂上決戦。日本人初の団体統一王者になりたい」と新年から大きな目標を掲げた。【田口潤】