WBC世界スーパーフライ級3位の佐藤洋太(27=協栄)が「岩手タッグ」で世界の頂点を狙う。23日、都内で、WBC同級王者スリヤン・ソールンビサイ(タイ)と3月27日、東京・後楽園ホールで挑戦することが発表された。

 岩手県出身だが、昨年までは「東北のため、被災地のためなど、きれいごとは言いたくない」と東日本大震災に関してはノーコメントを貫いていた。だが、今年に入って岩手県人初の世界王者になったWBA世界ミニマム級王者八重樫東(大橋)から「おまえも王者になって、岩手、東北のために頑張ろう」と言われて考えを改めた。

 1歳上の八重樫とは高校時代から親交がある。早速今日24日には、スパーリングを行う。スリヤンの身長は160センチ。3階級下も161センチで、スピードと強打のある八重樫は、格好の仮想スリヤンになる。デビュー前の18歳から昼間はガソリンスタンドで働く。乱暴な客からは見下され、唾を吐かれたこともあった。「肩書は大事ですからね」。悲願の世界挑戦で、人生の逆転も狙う。【田口潤】