【米ハワイ11日(日本時間12日)=田口潤】WBC世界スーパーフェザー級王者の粟生隆寛(27=帝拳)が、団体統一戦で戦う可能性のあるWBA同級王者の内山高志(32)への「憎悪」を高める。ハワイ合宿中のこの日、WBC世界バンタム級王者の山中慎介(29)らとともに約25キロの走り込みをこなした。

 5歳上の内山とアマチュア時代から親交があり、兄のように慕ってきた。プロ入り後も食事する仲だったが、同階級の世界王者になった互いの立場が、それを許さなくなった。粟生の所属する帝拳ジムの本田会長も両者の対戦には前向きで、順調にいけば今秋にも大一番は実現する。

 粟生はアマ時代から競技レベルで相手を上回ることは考えても、相手を憎んだことはなかった。だが仲の良い内山戦となれば話は別。「憎しみという感情が出てこないといけないのかも」と関係を断ち切る覚悟を口にした。内山との決戦へ、まず同級1位ターサク・ジャンデーン戦(4月6日、東京国際フォーラム)の勝利が大前提になる。「(得意の)左カウンターの威力を高めたい。そのためにも走り込んで、下半身を強化しないと」と、合宿での課題を話した。