<新日本:40周年旗揚げ記念日>◇4日◇東京・後楽園ホール◇7試合◇2040人

 新日本のIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(24)が、初防衛に成功した。挑戦者・内藤哲也(29)をレインメーカー(ショートレンジ式ラリアット)から28分50秒、片エビ固めで破った。ひざ攻めに苦しんだが身体能力の違いを見せ、最後は内藤のフライングエルボーをキャッチして、そのままとどめを刺した。旗揚げ40周年記念日興行のメーンで、95年2月の橋本真也-天山広吉戦以来17年ぶりの日本人20代同士のIWGP戦を制した。

 1・4東京ドームで米国から凱旋(がいせん)帰国。試合ごとに成長を見せつけ、先月12日に初挑戦で史上2番目の若さで戴冠。この日も垂直落下式首折り、腕決め式首絞めなど新技を見せ歓声を浴びた。棚橋弘至、中邑真輔、真壁刀義ら歴代王者が見守る中、実力を見せつけた。「超満員にして金の雨を降らせる」の公約を掲げてレインメーカーを名乗る。初防衛にも「次は誰が来るんだ。大先輩たちも、俺の試合を見て勉強したでしょう。いいよ、勉強する子は伸びるから」と上から目線。新時代のエースの道を歩み始めた。【小谷野俊哉】