WBA世界ミニマム級王者の八重樫東(29=大橋)が22日、WBC同級王者・井岡一翔との団体王座統一戦(6月20日、大阪)へ「世界王者タッグ」を結成した。都内の施設で拓大時代の先輩、WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志(32=ワタナベ)とプロ入り後初めて合同練習を実施。競輪選手が使用する特殊バイクで脚力と心肺機能アップに取り組み、張り合う2人の相乗効果によって、約2時間半のメニューをハイペースで消化した。

 八重樫にとって内山は、大学1年時の4年生。当時は雲の上の存在だっただけに「先輩と一緒に練習したのは19歳以来10年ぶり。仲良くしていただいているので頑張らないと」と気合が入った。疲れ切って大の字に横たわる後輩に「手を抜くな」「もっとやれる」「ビール買ってこい」とゲキや学生時代を懐かしむジョークで励ました内山は「あいつが最初の統一王者かあ…」とうらやましがりつつ「勝ってほしい。俺も後輩に弱いところを見せられない」と7月の防衛戦を見据えた。今後も定期的に合同練習を行う予定という。【山下健二郎】