今年の大みそかもプロボクシング-。TBSとテレビ東京の民放2局が、2年連続で大みそかに世界戦を中継することが20日までに分かった。TBS系列ではWBA、WBC世界ミニマム級王座を統一した井岡一翔(23)のライトフライ級への転級初戦、テレビ東京系列では、WBA世界スーパーフェザー級王者の内山高志(32)の6度目の防衛戦が軸になる。

 00年代に入ると、大みそか=格闘技が定着した。当初は総合格闘技が中心だったが、07年にPRIDEが消滅し、K-1も運営会社の変更などで、大みそかイベントから撤退。中心は総合格闘技からプロボクシングに代わり、昨年はTBSとテレビ東京系列の2局が、井岡、内山ら計3つの世界戦を中継した。

 今年、TBSは井岡戦以外にも、同じ井岡ジムで東洋太平洋ライトフライ級王者宮崎亮の世界初挑戦、WBC世界スーパーフライ級王者の佐藤洋太(28)と同じ岩手出身の前WBA世界ミニマム級王者の八重樫東(29)との「みちのく対決」実現を目指す。日本初のヘビー級世界ランカーを確実にした藤本京太郎(26)の次戦も有力。テレビ東京も内山以外に世界戦を計画している。

 今年は井岡VS八重樫の日本人初の世界団体王座統一戦が実現し、アマではロンドン五輪で村田がミドル級で金メダルを獲得した。来月にはWBC世界スーパーバンタム級名誉王者の西岡VS世界4階級制覇王者ドネアの究極の一戦も控える。ボクシングが盛り上がった1年。大みそか興行が今年最後を締める。