ボクシング元2階級世界王者の井岡弘樹さんが運営に関わるジムで、練習中に意識不明の重体となった元選手の男性(26)と家族が、井岡さんらに計約4億円の損害賠償を求めた裁判の控訴審第1回口頭弁論が31日、広島高裁松江支部(塚本伊平裁判長)であり、即日結審した。判決言い渡しは来年1月16日の予定。7月の1審松江地裁判決は「不運な事故」として男性らの請求を棄却し男性らが控訴。井岡さん側は請求棄却を求めた。1審判決によると、男性は島根県江津市の「井岡ボクシングジムin島根・江津」に所属していた07年8月、スパーリング中に受けたパンチで倒れ、急性硬膜下血腫と診断された。