<プロボクシング:バンタム級6回戦>◇9日◇東京・後楽園ホール

 キックボクシングの元世界王者久保賢司(23=角海老宝石)がプロデビュー戦を白星で飾った。9日、東京・後楽園ホールで元世界ランカーのノルディー・マナカネ(インドネシア)とバンタム級6回戦で対戦。3-0の大差判定勝ちした。

 何度もロープ際に追い込み、得意の左ボディーをたたき込んだ。1人のジャッジが6ポイント差をつけた圧勝。4月にWBA世界バンタム級休養王者の亀田興毅が対戦した相手で「比較されると思ったので、それ以上のパフォーマンスをしようと思った」と笑顔をみせた。14歳でキックを始め、RISEなどで活躍。世界王者にもなったが、9月に「拳ひとつで勝負したい」と転向を決意。距離の取り方、スタンス、重心の位置、構え方に戸惑いながら練習を積んできた。次戦は亀田が2年前に3階級制覇を達成したときの相手、アレクサンデル・ムニョスが候補。「ボクシングでもてっぺんを取りたい」と大きな目標を掲げた。