全日本の武藤敬司会長(50)が16日、白石伸生新オーナーの方針を全面的に否定した。100%の株を取得し全日本を買収した白石氏は、先月25日の会見で、鎖国や総合格闘技進出の方針を打ち出していた。武藤は同氏とコミュニケーションが取れていないとした上で「オレの中で鎖国という感覚はない。(全日本は)内内には行かない」と鎖国方針を取らないと明言。さらに総合格闘技についても「少なくともうちの選手はみんなプロレスを愛している。ファンをがっかりさせる行動はしない」と明確に話した。先月23日の後楽園大会で超満員だった観客が、白石氏の発言後の後楽園大会で激減。「新しい客をつかみにいって、今の客を逃すのはよくない」とオーナーにくぎを刺していた。