WBA世界スーパーフライ級暫定王者リボリオ・ソリス(31=ベネズエラ)が、師匠のために日本でリベンジを狙う。6日、東京・大田区総合体育館で、同級正規王者・河野公平との王座統一戦を控えた2日、都内のワタナベジムで練習を公開。指導を受けるトレーナーのセルソ・チャベス氏と最終調整し「試合当日、どちらが世界王者かはっきりする。勝てば歴史になる」と王座統一への強い意欲を示した。

 パナマ出身で現在53歳のチャベス氏は、現役時代の84年3月、大阪でWBA世界スーパーフライ級王者だった渡辺二郎に挑戦。最終15回にTKO負けを喫した経験を持つ同氏は「私は日本で世界王者になれなかったが、ソリスにチャンスが来た。神に感謝したい」。と言えば、同行した陣営のバレイロ・マネジャーは「チャベスが渡辺に挑戦した時に私も来日した。あの時、取れなかったベルトをソリスが取り戻して母国に帰りたい」と付け加えた。

 また、同マネジャーはソリスが王座統一に成功した場合、同級2位の亀田大毅を次期防衛戦の挑戦者にしたい考えだ。「大毅に興味がある。何なら興毅にも興味がある」とターゲットを絞った。【藤中栄二】