「なにわのショー」見参!

 ボクシングで高校4冠を獲得し、昨年はバンタム級で全日本選手権優勝の中沢奨(20)が13日、大阪市内の大阪帝拳ジムでプロ転向を表明した。3月に東農大を中退して前日12日にプロテストを受けてB級に合格。「4団体を統一して、本当に強い王者になりたい」と宣言した。

 アマ戦績は92勝(45RSC)10敗。「なにわのジョー」こと元世界王者の辰吉にあこがれて、小学校1年で同ジムに入門した。昨年1月にロンドン五輪銅メダルに輝いた清水に判定負けして日本代表を逃し、プロ入りを決断。5月に同じ階級の大先輩辰吉にプロ転向を報告すると激励されたという。

 大阪・興国高-東農大中退は2階級制覇の井岡と同じコースだ。「したいようにしたら、井岡さんと同じ道のりになった」と中沢。デビュー戦は8月を予定。名門ジムの看板を背負って、プロの頂点を目指す。

 ◆中沢奨(なかざわ・しょう)1992年(平4)12月9日、大阪市生まれ。興国高2年で選抜、国体、3年では総体、国体で優勝。東農大では昨年11月全日本選手権に優勝して最優秀選手賞も獲得。アマ戦績は92勝(45RSC)10敗。172センチの右ボクサーファイター。