高校生初のアマ7冠を達成した「怪物」井上尚弥(20=大橋)が今夏、日本ライトフライ級王座に挑戦することが16日までに決まった。日本ボクシングコミッションから同級王者・田口良一(26=ワタナベ)の次期挑戦者に正式指名された。先月16日、同級1位だった佐野友樹(松田)に10回TKO勝ちし、同級1位に昇格。挑戦者の第1候補、WBA同級13位・角谷淳志(金沢)の辞退を受け、井上がプロ4戦目でタイトル挑戦する権利を得た。

 佐野戦で痛めた右拳の回復は順調だが、所属ジムの大橋秀行会長(48)は「右拳の痛みを再発させてもいけない。もう1カ月は安静にさせたい」と、6月中旬から本格的なスパーリングを始める方針を示した。タイトル戦の時期についてはゴールデンタイムに生中継するフジテレビと調整中で、同会長は「夏にやるつもりです」と明かした。

 プロ4戦目の日本王座奪取となれば平仲明信、辰吉丈一郎と並ぶ国内最速記録。また田口が世界ランカー(WBA6位、WBO11位)でもあり、勝てば世界ランキングに入る。一気に世界挑戦の内規も満たすだけに、井上にとって重要なタイトル戦になる。