興毅が、進退を懸けて強豪と拳を交える。WBA世界バンタム級王者・亀田興毅(26=亀田)が7月23日、東京ビッグサイトで同級3位のジョン・マーク・アポリナリオ(23=フィリピン)と7度目の防衛戦に臨むことが17日、発表された。V6戦となった4月7日のパノムルンレック戦では大苦戦の末、2-1の判定という辛勝。リングで土下座して謝った。もうぶさいくな世界戦はしたくない-という不退転の決意を言葉に表した。

 興毅

 あの試合のリングを下りる時から「このままやったら、あかんな」と思った。前回が前回だけに、進退を懸けて臨みたい。それぐらいの気持ちでやる。

 V6戦の夜は悔しさのあまり、眠れぬまま朝を迎えた。「今までそんなこと1度もなかった。今回は、とにかく納得する試合がしたい」。同級1位は空位のため、挑戦者は2位から順番にオファーをかけた。2度も敵地で同級暫定王座決定戦に引き分けた3位の強者アポリナリオが、名乗りを上げてきた。前回以上の接戦になる可能性は高いが「誰が見ても分かる結果を残したい」と、自らを追い込む言葉を並べた。

 発奮材料も多い。弟2人の世界挑戦のメドが立ち、年末の「亀田祭り」で3兄弟同時に世界戦を行うことも現実的になった。長男として、ここで王座陥落するわけにはいかない。都内での防衛戦も11年8月のV2戦以来、約2年ぶり。「またあんな試合したらあかん。プレッシャーはあるけど、亀田興毅らしい試合で亀田祭りにつなげたい」。汚名を返上する覚悟と決意をにじませた。【藤中栄二】