暑さ対策にクーラーが解禁された。WBC世界バンタム級王者山中慎介(30=帝拳)は、8月12日に東京・大田区総合体育館でV4戦に臨む。ボクサーは減量があるため、通常ジムではクーラーを切る。山中は夏が苦手の上に7月でこの暑さ。大和トレーナーがお願いすると、本田会長もすんなりOKした。山中の練習前になると、窓を閉めてクーラー全開となった。暑さを一気の減量調整に利用する選手はいる。昔は根性論もあったが、山中はもともと減量に問題はない。夏場は汗の量が「半端ない」と多く、逆に体重が落ちすぎる傾向がある。試合までちょうど1カ月となった。「助かりました。会場だって冷房あるし」と山中。猛暑が続けば、朝のロードワークも屋内に切り替えたり、バイクこぎで代用も考えている。最大の敵を克服へ、あの手この手の策を練る。