8月25日にプロデビュー戦を控えるロンドン五輪男子ミドル級金メダリスト村田諒太(27=三迫)が、プロ転向後最長となる約1カ月間の米国合宿に入る。日本スーパーウエルター級&東洋太平洋ミドル級の両王者・柴田明雄(31=ワタナベ)との73キロ契約体重6回戦(東京・有明コロシアム)に備え、14日に合宿先の米ラスベガスへ出発。5月に10日間、6月には3週間の米合宿を積んだが、今回は8月上旬まで約4週間の合宿を敢行する見通しだ。

 プロデビュー戦は初体験の6回戦となる。3回戦となるアマ時代のスパーリング数も4回が最長で、プロ転向後から6回をこなすようになった。村田は「向こうで試合と同じ6~7回のスパーリングを中心にやる予定」と、6回の戦いを体に染みこませるつもりだ。今合宿には柴田の試合ビデオも持参。「前回は対練習パートナーの実戦練習でしたが、今回は対柴田さんを想定した練習を積んできます」と意欲十分。現地で専属トレーナーのイスマエル・サラス氏(55)と柴田対策を練る予定だが「長い距離でプレッシャーをかけたい。逃がさないプレスがうまくいけば良い試合になる」と、イメージを膨らませていた。【藤中栄二】