WBA世界バンタム級王者・亀田興毅(26=亀田)が、年間4戦の「鉄人」防衛を目指す。23日に同級3位ジョン・マーク・アポリナリオ(23=フィリピン)を下してV7防衛に成功した興毅は24日、都内で会見。古傷の左拳に痛みはなく、1週間後に練習を再開する見通しで「まだ分からんけど、10月に(防衛戦を)やるかもしれん」と、年末の亀田祭り前に8度目の防衛戦を行う姿勢を示した。

 現在の日本人世界王者は年2、3回の防衛戦が通常で、興毅も年3回が最高。10月にV8戦、3兄弟そろい踏みの年末の亀田祭りでV9戦をそれぞれクリアすれば、勇利アルバチャコフと並ぶ歴代3位タイの防衛記録になる。また8月1日に和毅(22)がWBO世界バンタム級王座、9月3日に大毅(24)がIBF世界スーパーフライ級王座にそれぞれ挑戦。10月に興毅のV8戦が決まれば、4カ月連続で亀田一家の世界戦が続く。

 常に防衛回数よりも複数階級制覇を強く意識している興毅だが「ボクシングは何が起こるか分からんし。どんな状況でも合わせられるようにやっていかんとね」と前向きだった。【藤中栄二】