<プロボクシング:日本ミドル級タイトルマッチ10回戦>◇3日◇東京・後楽園ホール

 史上4人目の3階級制覇王者が誕生した。日本ミドル級1位中川大資(35=帝拳)が王者胡朋宏(25=横浜光)に挑戦。初回から打ち合いを演じて、7回に連打を浴びせて2分56秒KO勝ちした。

 中川は、長女心花(みはな)ちゃんを肩車して喜びを表した。ベテランは後半勝負の指示にも「初回からチャンスがあったので、とことん打ち合おう」と強打者相手に応戦。7回に連打を浴びせて下馬評を覆した。プロデビューを控えた村田と何度もスパーリング。「あの成果が大きい。向き合っても怖さがなかった」と話す。1度は引退表明から、ウエルター級、スーパーウエルター級に続く3本目のベルトに「やめないでよかった」と話した。