ロンドン五輪ミドル級金メダルの村田諒太(27=三迫)が25日、東京・有明コロシアムで東洋太平洋同級王者・柴田明雄(31=ワタナベ)とプロデビュー戦を行う。

 プロデビュー戦に備え、村田がメンタル面もプロ仕様に変える。20日、都内のジムで柴田戦に向けたスパーリングを打ち上げ、会場に妻子を招待しないと明かした。昨年の五輪では佳子夫人が応援に駆けつけたが「子供も嫁も、テレビ観戦になりますね。嫁は五輪の時に出過ぎて反省しています」と冗談交じりに説明。リングは戦場-といったムードを漂わせ、あえて家族を呼ばない方針だ。

 イメージトレーニングもアマ時代と変えた。五輪では、相手の対策もふまえ試合イメージを膨らませたが「今回はやっていません。相手をイメージしすぎて、試合で違うものがきたら対応できないですから。常に相手は進化しています。そのリングの情報で考えたい」と、リラックスした表情で理由を解説。自然体を貫き、初陣に臨む姿勢だ。