<プロボクシング:日本ライトフライ級タイトルマッチ10回戦>◇25日◇神奈川県座間市・スカイアリーナ座間

 日本ライトフライ級1位井上尚弥(20=大橋)が判定ながら、5人目となるプロ4戦目で日本王座に就いた。WBA3位の王者田口良一(26)を相手に得意の左でペースを握り、終始攻勢で3-0の判定勝ちした。

 田口は初防衛こそならなかったが、粘りを見せた。6回に左目上を切ったがおくせず打ち返し、デビューから連続KO勝ちの挑戦者にダウンを許さなかった。試合後は井上の応援席からも温かい声援を受けて「率直にうれしかった。以前のスパーではダウンしたけど、今回はなかった。もうちょっとできた」。「まだまだ成長している。世界戦で再戦させたい」という渡辺会長の言葉に「もっと強くならないと」と、やる気を見せていた。