読者が選ぶ「第18回日刊バトル大賞」プロレス部門は、新日本のIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(26)が、2年連続で最優秀選手賞(MVP)に輝いた。ベストバウトを受賞し2位に付けた中邑真輔を振り切った新時代の王者が、13年のプロレス界を席巻した。

 ファンの支持を集めたこともオカダにとっては、「当たり前」の結果だった。それでも、接戦を繰り広げた相手が同門の中邑だったことには満足顔。「それだけ新日本がずばぬけているということ。結果に一番ジェラシー感じているのは棚橋さんじゃないですか」。

 「新日本にカネの雨を降らせる」と豪語するレインメーカーの勢いは、今年に入りさらに加速した。3月に「NEW

 JAPAN

 CUP」を制すると、4月には棚橋を破りIWGP王座2度目の戴冠に成功。以降、6度の防衛を果たした。「満足できる試合をもっとできたとも思います。僕からすればカネの雨はまだパラパラです。14年以降はもっといきますよ」とさらに上のレベルを見据えた。

 来年1月4日の東京ドーム大会で行われる内藤哲也とのV7戦は、試合順を決めるファン投票により、中邑-棚橋戦に大トリを奪われた。「米国(武者修行)から帰って初めて悔しい思いをしましたね。ただ僕は、ヘビー級王者として41年の歴史が詰まった試合をするだけです」。最後に本紙にも一言。「1面を用意しておいてください。日刊さんにもカネの雨を降らせますよ(笑い)」。14年も主役の座は譲らない。【奥山将志】

 ◆オカダ・カズチカ

 1987年(昭62)11月8日、愛知県安城市生まれ。03年4月闘龍門に入門。04年8月29日にメキシコでデビュー。07年7月新日本入門。得意技はレインメーカー、墓石式脳天くい打ち、ドロップキック。191センチ、107キロ。血液型A。<MVP得票率>(上位4人)

 (1)オカダ・カズチカ

 35%

 (2)中邑真輔

 28%

 (3)KENTA

 23%

 (4)曙

 8%