東大卒の公認会計士兼税理士のボクサー柏野晃平(26=川崎新田)が、日本王者を目指してプロテストを受験した。7月31日に東京・後楽園ホールで、筆記試験後に同じ受験者と2回のスパーリングで実技試験。東大で競技を始め、全日本ライトフライ級6位の実力を発揮し、得意の左ストレートで相手に鼻血を出させた。

 卒業時にもプロを勧められたが、親の反対で断念していた。昨年10月に事務所所属となり「仕事ばかりの生活でなく、2つのことをやれれば。強い者にあこがれる」と練習を再開した。

 4回戦のC級で受験の合否は1日発表だが、9月にデビュー戦、来年は新人王にエントリーする。東京・攻玉社高まで剣道6年で3段。「強みは剣道に通じる距離感。スピードを生かして日本王者にはなりたい」と抱負。新田会長は横浜国大出身で国立大卒初の王者(東洋太平洋)だったが「狙える力はある」と期待した。