今日2日のボクシング女子ダブル世界戦(東京・足立総合スポーツセンター)の調印式と前日計量が1日、都内で行われた。男女通じて国内最多となる14度目の防衛戦に挑むWBCアトム級王者小関桃(32=青木)と挑戦者の同級2位デニス・キャッスル(42=英国)はともに1回でクリア。IBFライトフライ級タイトル戦でV2を目指す王者柴田直子(33=ワールドスポーツ)、挑戦者の同級1位アナ・アラゾーラ(34=メキシコ)もパスした。

 記録更新がかかる小関は、平常心を強調した。「13回目の時の方がプレッシャーがあった。今回はもういいやという感じ。数字に縛られずに、リングの上で力を出し切りたい」。今回の試合に向け、178回のスパーリングを消化。ムエタイ経験の豊富な挑戦者については「ボクシングとは距離感が違うので、間合いをつぶしてくるのではないか」と警戒した。

 柴田は生まれ育った地元で、試練のV2戦に挑む。対戦するアラゾーラはプロ31戦のキャリアで、65%の高いKO率を誇る。写真撮影時に拳を顔に近づけられる挑発にも、「気負いすぎずに、今までやってきたボクシングでしっかり勝ちたい」と冷静に話した。